番外編:'06トルコ皆既日食 体験記1

'06トルコ皆既日食 体験記

 「皆既日食」とは、月によって太陽が完全に覆い隠されてしまう現象で、 太陽−月−地球が一直線に並び、かつ 月の見かけの大きさが太陽より大きい時に起きます。 (月の見かけの大きさが小さい場合は金環日食)
 皆既日食になると、普段は太陽の眩しさの中に隠れて見えないコロナ (光冠:太陽の周囲に広がる薄いガス)やプロミネンス (紅炎:太陽表面より吹き上がる赤い炎のように見えるガス体)を肉眼で見ることができ、 太陽が完全に隠れる直前・直後には、 わずかに見える光がダイヤモンドの指輪のように輝くことから 「ダイヤモンドリング」と呼ばれる、それはそれは美しい、 言葉で表すことのできない幻想的・神秘的な現象が見られます。
 「いつでも、どこでも、誰もが」体験できる現象ではないため、 日食を見に海外へ出かける天文ファンも少なくありません。 実は私もそんな一人で、2006年3月29日の皆既日食を見るため、トルコへ行ってきました! 過去数回、皆既日食を見に出かけましたが、 今回はネイチャーゲーム指導員になってから初めての体験です。 日頃のネイチャーゲームで磨かれた(ハズの(^^;)感覚を使って 皆既日食以外にもトルコの自然を感じてきましたので、 ここに紹介したいと思います。

【旅の経路】
日本 → トルコ・イスタンブール → アンカラ
 → カッパドキア → コンヤ(皆既日食観測)
 → アンカラ → イスタンブール → 日本


(画像をクリックすると大きい画像のウィンドウが表示されます。)
日本を飛び立ち、太陽を追いかけながらトルコへ向かったので、 なかなか日が沈みませんでしたが、ようやく暮れてきました。 日本時間で夜1:30頃、空での『サンセットウォッチ』でした。
飛行機を乗継ぎ、アンカラまで移動し、宿泊。 翌朝、朝食後に外へ出てみたら、日が昇っていました。 アンカラで迎えた朝はとても寒く、霜が降りていました。

アンカラからカッパドキアへ向け、バスで麦畑や草地が広がる大地を移動。 木はほとんどありません。時々、羊の群れに出会いました。

途中、トゥズ湖(塩湖)の湖畔をひたすら走りました。 休憩でドライブインに立ち寄った際の一コマ。 のんびりしてしまったのですが、急げば畔まで行けたかもしれない、 とちょっとだけ後悔。 本当に水がしょっぱいのか、やはり味わってみないとね!(笑)

日本(茨城)では桜の花が咲き始めた頃でしたが、 トルコでは家々の庭や店先にあんずの花が見事に咲いていました。

カッパドキア:ギョレメ野外博物館に到着。 「カッパドキア」は都市名ではなく地域名で、 意味は「きれいな馬の国」だそうです。 一帯は火山活動で堆積した溶岩や火山灰の層が 長い年月の中で浸食を受けてできた、不思議な景観でした。

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